三菱化工機<6331>、三菱マテリアル<5711>傘下でFRP製品メーカーの東総を子会社化

三菱化工機は、三菱マテリアルのグループ企業であるFRP(繊維強化プラスチック)製品メーカー、東総(秋田市)の全株式を取得して子会社にすることを決定しました。東総は年間売上高18億1000万円、営業利益2億8800万円を上げており、主にFRP製のタンクなどの耐食容器を製造しています。

三菱化工機は、プラント建設の際に使用する各種FRP製品を自社で供給できるようになることで、コスト削減などの相乗効果を期待しています。株式の取得価格は公表されていませんが、取得日は2024年6月28日を予定しています。

東総は1967年に東北プラスチック工業として設立され、2013年に三菱マテリアルグループの三菱マテリアルテクノ(東京都台東区)の子会社となりました。

FRP(繊維強化プラスチック)とは

FRP(繊維強化プラスチック)とは、繊維(ファイバー)をプラスチック(樹脂)で強化した複合材料のことです。具体的には、ガラス繊維や炭素繊維、アラミド繊維などの強度の高い繊維を、樹脂(通常はポリエステル、エポキシ、ビニルエステルなど)で固めて作られます。

特徴

  1. 高強度・軽量:金属材料に比べて非常に軽量でありながら、強度が高いです。
  2. 耐腐食性:多くの化学薬品や環境要因に対して優れた耐腐食性を持っています。
  3. 設計の自由度:成形が容易であり、複雑な形状の部品を一体成形できます。
  4. 電気絶縁性:優れた絶縁性を持つため、電気機器にも使用されます。

用途

FRPはその優れた特性から、さまざまな分野で利用されています。

  • 建築・土木:橋梁、タンク、パイプなど
  • 自動車・航空機:車体部品、航空機構造材など
  • スポーツ・レジャー:ボート、サーフボード、釣り竿など
  • 産業機器:化学プラントの配管、容器、装置など

例えば、FRP製のタンクは化学薬品に対する耐腐食性が高いため、化学工場や水処理施設で広く使用されています。また、FRPは軽量かつ強度が高いため、航空機やレーシングカーの構造部材にも使われています。

FRPは、その性能のバランスの良さから、金属や木材に代わる材料として多くの分野で採用されています。