ワタミ<7522>、米国発サンドイッチチェーン「Subway」を国内で展開する日本サブウェイを子会社化
ワタミは、米国発の世界的サンドイッチチェーン「Subway(サブウェイ)」の日本法人である日本サブウェイ(東京都品川区、売上高5億3600万円、営業利益3000万円、純資産4億1600万円)の全株式を取得し、10月25日付で子会社化しました。取得金額は非公表です。同時に、米国外での事業を統括するオランダのサブウェイ・インターナショナル(アムステルダム)と日本で「サブウェイ」を独占的に展開できるマスターフランチャイズ契約を締結しました。ワタミはこれまで、居酒屋などの外食事業と宅配食事業を経営の柱としていましたが、今回の買収を機に新たにファストフード事業に参入し、収益基盤の強化を目指します。
現在、サブウェイは日本国内に178店舗(9月末時点)を展開しており、今後は商業施設への出店を積極的に進め、将来的に3000店舗以上を目指す方針です。また、ワタミは2000年代初頭に農業事業に参入し、ワタミファーム(千葉県山武市)を通じて全国7カ所で農場や牧場を運営しています。今後、ワタミファームの有機野菜を活用した商品開発など、サブウェイとの相乗効果も期待されています。
サブウェイは、世界100カ国以上で約3万7000店舗を展開するサンドイッチチェーンで、顧客の注文に応じてサンドイッチを作るスタイルが特徴です。日本では1991年から展開が始まり、当初はサントリーホールディングス(HD)が日本サブウェイを設立し、チェーン展開を行っていました。最盛期には400店舗以上に拡大しましたが、2016年に契約終了を迎え、サントリーHDは日本サブウェイの持ち株をサブウェイ・インターナショナルに売却し、日本事業は直接運営される形になっていました。