ホリイフードサービス<3077>、玉光堂ホールディングスが組合員の有限責任事業組合によるTOBを受け入れ

ホリイフードサービスは5月16日、麻布台1号有限責任事業組合(東京都港区)が行うTOB(株式公開買い付け)を受け入れると発表しました。麻布台1号は、ホリイフードの親会社であるOUNH(東京都新宿区)が所有する52.5%の株式を買い取って、ホリイフードを子会社化する予定です。OUNHは昨年7月に東京地裁に破産手続きを申請していました。麻布台1号には、CD・DVDショップ「玉光堂」などを運営する玉光堂ホールディングス(東京都港区)が関わっています。ホリイフードの東証スタンダード市場への上場は維持されます。

ホリイフードサービス株の買付価格は1株330円で、TOB公表前日の終値354円より低い価格です。買付予定数は全体の65%にあたる368万5300株で、買付代金は最大12億1614万円です。ただし、市場価格より安いため、一般株主が応募する可能性は低いと見られます。最低買付株数はOUNHが所有する52.5%にあたる297万6800株です。

ホリイフードはこのTOBに賛同し、応募するかどうかは株主の判断に任せるとしています。買付期間は5月17日から6月13日までの20営業日で、決済は6月20日に開始されます。公開買付の代理人は三田証券です。

ホリイフードサービスは北関東を拠点に、「隠れ菴 忍家」などの居酒屋や、牛タン店、イタリア料理店、もつ鍋店などの飲食店を展開しています。ホリイフードはOUNHの子会社ですが、人的・取引関係がなく独立して経営していたため、OUNHの破産による影響はありません。

一方、玉光堂ホールディングスが主要組合員である麻布台1号有限責任事業組合は、OUNH所有のホリイフード株を売却するための入札手続きで選ばれた売却先です。